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技術関連

Ｑ．ラピッドシャットダウン回路とは？

Ａ．ラピッドシャットダウン回路とは、電気回路において災害・故障等の発生時に、感電・漏電・火災事故等を防止するために、電源を遮断する安全装置のことを言います。電気用品安全法という法律の規定で、特定の電気製品につては回路が義務付けられています。

Ｑ．ラピッドシャットダウン回路は太陽光発電システムに必要ないのですか？

Ａ．海外では太陽光発電システムには従来より太陽光パネルの出力端にラピッドシャットダウン回路が組み込まれているのですが、日本では電気用品安全法という法律が古いこともあり、太陽光パネルが指定を受けておらず、組み込まれないままに推移してきました。

Ｑ．今更なぜラピッドシャットダウンなのですか？

Ａ．2017年に埼玉県所沢市の流通倉庫で発生した火事で、消防署が屋根に載っていた太陽光パネルを無視して放水したところ爆発が起こり、その後放水が出来ずに10日間以上に渡って燃え続けるという事故が発生し、問題が顕在化しました。現在では、太陽光パネルが屋根に載っている建物は、一般住宅を含め、火事が起きても放水しないという申し合わせが出来ております。
現状、法律ではまだ規制が出来ていませんが、現在は電力会社側から新規の太陽光発電設備についてはラピッドシャットダウン回路を義務付ける動きが始まっております。

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製品関連

Ｑ．マイクロインバーターはパワーコンディショナーですか？

Ａ．本来インバーターは直流と交流を相互に変換する装置のことです。パワーコンディショナーはインバーターと各種継電器（OVRやUVRなど）や遮断器（ブレーカー）といった、異常時に機器が壊れないようにするための保護装置から構成されているものを言います。マイクロインバーターは保護装置が付いていますので、PVパネルを1枚単位で交流に変換するパワーコンディショナーであると言えます。

Ｑ．マイクロインバーターはなぜパワコンに比べて安全だと言われるのですか？

Ａ．パワーコンディショナーはPVパネルを直列でつないだものが入力されます。この直列のつながりは少ない場合でも7直列、高圧発電所で大型のパワーコンディショナーの場合は20直列以上ということもあります。PVパネルは1枚の電圧が30Vぐらいですので、7直列で210V、20直列だと600Vということになります。直流は非常に危険な電流で、漏電事故が起きれば大事故になります。
また、PVパネルの設置場所で火災が起きた場合、PVパネルは光があれば発電し続けますので、直流配線部の発電を停止させることができず、消火のための放水にも感電の危険性が発生します。
マイクロインバーターはPVパネル1枚毎を交流パネルに変えて交流220Vを出力します。電圧は高いですが、PVパネル1枚の電流ですし、万が一の事故時には1枚毎に漏電ブレーカー回路が備わっていますので、大幅に危険性が減ります。

Ｑ．マイクロインバーターはパワコンに比べて発電効率が良いのですか？

Ａ．PVパネルは影や汚れ等の様々な要因により、パネル毎に出力にバラつきが生じます。従来型のパワーコンディショナーの場合、PVパネル1枚の出力低下が直列につながったストリング単位に影響を及ぼし、全体の出力を低下させます。
マイクロインバーターはPVパネル1枚単位で変換し並列でつないでいるため、出力低下は1枚のみにとどまります。そのため、パワコンに比べて発電量の増加が期待できます。

Ｑ．マイクロインバーターは監視装置が必要ないのですか？

Ａ．マイクロインバーターはゲートウェイというマイクロインバーター数十枚を一度に監視・コントロールする機材が標準で設置されます。このゲートウェイとインターネットを接続することで、PVパネル1枚毎に監視が可能になりますので別途の監視機器は必要ありません。

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